ギリシャ神話 アポロドーロス著 高津春繁訳 の断片的備忘録2
第1章 I(1)ティターン族誕生、ウラノスvsクロノスたちティターン族
天空(ウラノス)世界を支配
大地(本にはゲーとあるが、ガイアのことだろう)を娶って百手巨人(ヘカトンケイル)と呼ばれるブリアレオース、ギュエース、コットスを生んだ。
ウラノスとガイアから50の頭と100の手を持った巨人3人誕生
この後にキュプロース達(アルゲース、ステロペース、ブロンテース)を生んだ。キュプロースは額に1眼をもっていた。
ウラノスはこいつらをタルタロスに投げ込んだ。
地獄の中の暗陰な、大地と空との距離だけ大地より離れているところ・・・?????
んー・・・
さらにウラノスはガイアによってティターン族と呼ばれる子供たちを生んだ。(オーケアノス、コイオス、ヒュペリオーン、クレイオス、イーアペトス、末弟クロノス)
また、ティターニスと呼ばれる娘たち7人を生んだ。(テーテュース、レアー、テミス=法、ムネーモシュネー=記憶、ポイベー、ディオーネー、テイアー)
ガイアはタルタロスに投げ込まれた子供たちを救うため、クロノスに金鋼の斧を与えた。オーケアノス以外は父を襲った。クロノスは父のちんちんを切り放ち、海に投じた。
流れる血の滴りにより復讐女神(エリーニュエス)のアレクト―、ティーシポネー、メガイラが生まれた。で、タルタロスから兄弟を救い出し、クロノスに支配権を委ねた。
クロノスはティターニスのレアー(すなわち妹)を妻とした。ガイアとウラノスから自分の子によって支配権を奪われると予言されたのでクロノスは生まれた子供たちを飲み込んだ。(ヘスティアー、デーメテール、ヘーラー、プルートーン、ポセイドーン)
←だんまちのヘスティア
これに怒ってレアはゼウスを孕んだときにクレータ(クレタ島)に赴き、ディクテーの洞穴でゼウスを生んだ。クーレス達及びメリッセウス(誰?)の娘でニンフ(妖精)のアドラーステイアーとイーデーにゼウスを育てるように言った。
彼女たちはアマルティアの乳でゼウスを養いクーレス達は洞穴で武装して子を守っていた。
レアーは石を襁褓(おしめ、おむつ)にくるんで生まれた子のごとく、見せかけクロノスに飲み込むように言った。
II(2) ゼウスvsティターン族
ゼウスは成長すると、オーケアノスの娘メーティス(=智)を協力者とし、クロノスに薬を飲ませて石と子供たちをげろらせた。(ヘスティアー、デーメテール、ヘーラー、プルートーン、ポセイドーン)
彼らとともにゼウスはクロノスとティターン達と戦った。ガイアはゼウスにタルタロスに投げ込まれた者たちを味方にすれば勝てるよーと予言した。ゼウスは彼らの番をしているカムペーを殺してその縛を解いた。
キュクロープス達はゼウスには雷光と雷霆(雷のひかりといかづち)プルートーン(別名ハーデス)には帽子を、ポセイドンには三叉の槍を与えた。んでゼウスたちはティターン族を征服してタルタロスに幽閉、百手巨人(ヘカトンケイル)を牢番とした。ゼウスは天空をポセイドーンは海洋をプルートーン(ハーデス)は冥府の支配をした。
ティーターン達に子供が生まれた。
・オーケアノスはテーテュースから3,000人の河神の息子と、大洋の娘(オーケアニテス)と総称される3,000人の海や泉、地下水の女神、アシアー、ステュクス、エーレク
トラー、ドーリス、エウリュノメー、メーティス
・コイオスとポイべーからアステリア―とレートーが
・ヒュペリオーンとテイアーから曙(エーオース)、太陽(へ―リオス)、月(セレーネ)
・クレイオスとポントス(=海洋)の娘エウリュビアーからアストライオス、パラース、ペルセース
・イーアペトスとアシアーからアトラース、プロメーテウス、エピメーテウス、
ティターン族との戦いにおいてゼウスの雷霆(らいてい)でタルタロスに投入されたメノイティオスが生まれた。
・曙(エーオース)とアストライオスから風と星が
・ペルセースとアステリア―からヘカテー
・パラースとステュクスから勝利(ニーケ)、支配(クラトス)、競争心(ゼーロス)、暴力(ビアー)が生まれた。
・海洋(ポントス)と大地(ゲー)からポルコス、タウマース、ネーレウス、エウリュビアー、ケート―が生まれた。
・アウマースとエーレクトラーから虹(イーリス)及びハルピュイアのアーエローとオーキュペテー
・ポルコスとケート―からポルキデス(=ポルコスの娘)及びゴルゴーン達
・ネーレウスとドーリスからネーレーイデス(=ネーレウスの娘)たち
III(3) ゼウスの子供たち
ゼウスはヘーラーを娶って、へーべー、エイレイテュイア、アレースを生んだが多くの神と人の子の女と交わった。
ウラノスの娘テミスから季節(ホーライ)の女神すなわち平和(エイレーネー)、秩序(エウノミア)、正義(デイケー)を生み。またクロートー、ラケシス、アトロポス、の運命(モイライ)の女神たちを得た。
オーケアノスの娘エウリュノメーより優雅女神(カリテス)のアグライエー、エウプロシュネー、タレイアを、
ステュクスよりペルセポネー
ムネーモシュネー(=記憶)よりまずカリオペー、次いでクレイオー、メルポメネー、エウテルペー、エラトー、テルプシコレー、ウーラニアー、タレイア、ポリュヒュムニアーのムーサ達(=芸術の女神)を得た。
カリオペーとオイアグロス(名義上はアポローン)ヘーラクレースが殺したリノス(歌)で木石を動かした吟遊詩人オルペウスが生まれた。
オルペウスはその妻エウリュディケーが蛇にかまれて亡くなったときに彼女を連れ戻すために冥府に降りプルートーン(ハーデス)を説き伏せた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/オルペウス#冥府下り
オルペウスはディオニューソスの秘教(ミユステーリア)を発見し、狂腐女(マイナデス)たちに引き裂かれてピエリアーに葬られた。
クレイオーはアフロディーテの怒りにふれ(女神アドーニスに対する恋を非難した)マングネースの子ピエロスに恋して彼によってヒュアキントス(美少年)を得た。
ピラモーンとニムフ(妖精)のアルギオペーの息子であるタミュリスがヒュアキントスに恋。男性を愛する先駆けとなった。
しかしその後ヒュアキントスがアポローンと恋人になっていた時に円盤を投げたアポローンが誤って彼を殺した。
美貌と吟遊に優れていたタミリュスはムーサ女神たちと歌と技を競った。もし彼が勝てば彼女たちすべてをわがものとし、負ければ彼女たちの欲するものすべてを奪われるものであった。ムーサ達が勝ち彼の両目とその吟遊の技を奪った。
エウテルペーとストリューモーン河からトロイア―においてディオメーデースが殺したレーソスが生まれた。一説によるとレーソスの母はカリオペーであるという。
タレイアとアポローンとよりコリュバース達
メルポメネーとアケオーロスからセイレーン達
ヘーラーは男と床を供することなくヘーパイストスを生んだ。しかしホメーロスの言うところによればこの神もゼウスより生まれた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヘーパイストス
生まれたヘーパイストスは両足の曲がった醜い奇形児であった。これに怒ったヘーラーは、生まれたばかりのわが子を天から海に投げ落とした。
ゼウスはゼウスが近づくのを避けるためにいろいろな形に身を変じたメーティスと交わった。メーティスがはらむとゼウスは彼女を飲み込んだ。大地がメーティスの子がゼウスの地位を脅かすと予言したからである。
誕生の時が来た時に(飲み込まれたけど懐妊していて生まれた)プロメーテウスが、あるいはヘーパイストスがゼウスの額を斧で撃ち、その中からアテーナーがトリートーン河の岸辺に武装して飛び出した。